MENU

日誌

ジニのパズル

突然ですが、こちらの小説をご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

崔実(チェ・シル)さんの作品です。

 

 

 

 

僕が担当するゼミでは、現在この小説をみんなで読んでいます。

 

 

 

 

ことの起こりは、今年度の「東九条マダン」(以下、マダン)に参加するかどうかの話し合いでした。

学びの森ではここ2年、東駆除うという地域や、そこで生活する方々とのつながりの中で学ぶ機会を持ってきました。

 

 

 

 

最初の年はフィールドワークをしたり、東九条マダンの歴史について話を聞いたりして、マダンに「たこせん」を出店するという形で参加しました。

2年目は「たこせん」をパワーアップさせて出店したり、子どもたちと民族遊びをしたり、演目に挑戦したりする形で参加しました。

じゃあ今年はどうするか?

 

 

 

 

生徒たちと一緒に話し合ったとき、僕が問うたのは

 

 

「なぜ、東九条マダンに参加するのか?東九条マダンじゃないとだめなのか?」

 

 

ということでした。

 

 

 

 

この問いは当然、僕自身にも向けられています。

実際このとき、自問自答を繰り返していた問いでもありました。

 

 

 

 

生徒たちから出てきた意見は

 

 

「東九条」という地域や、その歴史、そこで暮らす人たちについて知らへんことがまだまだある。

それを知る、考えること抜きにマダンに参加しても意味ないんちゃう?

 

 

というものでした。

 

 

 

 

確かに、色んな人に協力してもらいながら、そういう機会を持てていたのは、最初の年だけだったかもしれないなと反省しました。

次はどうしよう、次はどうしよう…と、自分だけが前のめりになっていたのかもしれません。

もう一度イチから、丁寧に関わって、知って、考えていきたいなと思いました。

 

 

 

 

そこでまずは、昨年の「東九条マダン」のDVDを観たり、映画『パッチギ!』を観たり、冒頭で紹介した小説『ジニのパズル』を読んだりするようになったんです。

 

 

 

 

何につながるかはわからないですが、小説を「深く読む」ことの楽しさは実感しながら読んでいます。

これはこれでまた報告したいので、今日は書きません。

 

 

 

 

ただ、僕は今朝「北朝鮮からのミサイルが日本の排他的経済水域内に落下した」というニュースを見て、『ジニのパズル』を思い出したんです。

この小説にも、同じように北朝鮮のミサイル発射報道のことが出てきます。

その時の主人公(ジニ)や周囲の人間の描写が、僕はとても印象に残っています。

 

 

 

 

もしかしたら、今日ジニと同じように過ごした人がいるかもしれない。

僕も、周囲の人間であったかもしれない。

 

 

 

 

小説を読んでない人からしたら、なんのこっちゃという話で申し訳ないんですが、なんかこうモヤモヤというかどうしたらいいんやろうっていうのがグルグル頭を回っていました。

だから何やねん?と言われても、何も…としか言えない話をしてしまいました。

 

 

 

 

でも僕自身が生徒たちと『ジニのパズル』を読む意味、マダンに参加する意味

そういったものを考えていきたいと思いました。

 

 

 

 

あ!言い忘れてました!

今年の東九条マダンは、11月3日(日)10:00~15:00(入場パレードは9:55~)、京都市立凌風小・中学校で開催されます!

詳しくはこちらのHPか、下記のチラシをご覧ください!